2019年 12月 15日
公平性をどう保つか |
12月15日付朝日新聞.
新潟市が地元劇団への公的補助を打ち切る可能性ありと報じた記事.
劇団側のコメントを掲載しているうえ,また常日頃の朝日新聞の論調から言って,新潟市側の対応にやや批判気味との記事になっている印象を受ける.
ただなあ.世の中には数多くの文化・芸術活動があるわけで,なぜ,この劇団は補助を受けられ,逆に別の団体は受けられないのか.不公平と言えば不公平である.
ようは,公的助成の対象の選出に公平性があるかどうかなわけだが,率直なところ,公平性はないと言ってよい.早く助成を受けたものの既得権益と化している面があることは否めない.
記事には,「日本には欧州のように劇場に通う文化がない.だから,公立劇場の活動の充実が市民の財産となるとの意識が薄い」とある.しかし,冷たい言い方をすれば,それは仕方がないだろう.欧州人に「なぜお前らはサッカーばかり見るのか.野球も同じくらい応援しろ」と要求するのが無茶なのと同じである.
完全公平を達成したいなら,公的助成対象を1年ごとに審査し直すしかない.
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by nanamisuzuka
| 2019-12-15 12:40
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