2019年 03月 23日
「邪神ちゃんドロップキック」に思うこと |
平成30年のアニメ「邪神ちゃんドロップキック」は中々ツボにはまった.大変よろし.
某サイトの本作のBlue-ray のユーザーレビューによれば,Blue-ray 発売記念イベントで製作者側が「2千枚売れれば,アニメの二期シリーズを製作する」と発表したそうだ.
文責不明のコメントなので,この2千枚との数字が正しいかどうかはわからない.ただ,アニメのDVD や Blue-ray がせいぜい数千枚しか売れない,と言うのはよく聞き話だ.自分は秋葉原や日本橋の中古DVD屋で特定のアニメ作品を探すことはあるが,まず商品にたどり着いたことはない.中古グッズ屋「らしんばん」でもDVDコーナーは狭く,陳列してある商品も多くない.ふと思えば,全国でDVDが数千枚しか売れないのだから,そもそも中古市場は相当小さいのではなかろうか.率直なところ,結構古めのマイナーアニメ作品の中古DVDでも,売値はそんなに安くない.これは単に中古市場に出回る商品の絶対数が少ないからなのか?
秋葉原であれ,日本橋であれ,アニメグッズ屋には客が多いといつも感じる.しかし,それでも単体作品のDVDとなると,全国で数千枚しか売れないのはザラと言うのだから,アニメ業界の商売のむつかしさが素人でも想像できる.「邪神ちゃんドロップキック」の場合は,DVDのBOX 上下巻で4万円だから,2千枚売れたとしても八千万円である.そこからどれだけが製作側に還元されるのか見当もつかないが,DVDの売上だけでは,到底商売は成り立たない.
アニメ産業のブラックぶりは有名な話だ.アニメーターに十分な給料を払おうとすれば,誰かがそのカネを負担せねばならない.その第一候補者は視聴者なわけだが,一部のヒット作品を除き,DVDが1万枚も2万枚も売れることは期待できまい.かと言って,全アニメ作品を有料チャンネルだけでの放送としたら,「カネ払ってまではアニメを見ない」とのライトユーザーは離れるだろう.
となると,海外に売り込む戦略だなんだ,との話になるわけだが,今後その戦略がどこまでうまくいくのか・・・・.
by nanamisuzuka
| 2019-03-23 14:02
| アキバ系ネタ