2019年 03月 17日
他人を貶めても自分の正当性が認められるかは別 |
3月17日朝日新聞.
先日「新聞記者は国民の代表か?」との論争が世間ににぎわせた.これはそれに関する社説である.ジャーナリズム側が「自分らの背中には国民がいる.記者は国民を代表して取材しているのだから,政治家は答える義務がある」との主張した.対して,政治家側は「選挙で選ばれるのが国民である」と反論した.
無論,朝日新聞の社説執筆者は前者の側なわけだが,「新聞記者は国民から選挙で選ばれたわけではない」との批判は完全スルーしている.そして「政治家は本当に国民の代表たるべく振る舞っているのか」と話をすり替えている.
確かに代議士が本当に国民の代表として政治をしているかは疑問だし,それを新聞が批判するのは当然だ.しかし,政治家を貶めたところで,「記者は国民の代表」との主張に正当性が認められるわけでもない.
by nanamisuzuka
| 2019-03-17 11:02
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