2018年 06月 25日
面白い人だなあ |
6月25日付朝日新聞より.ハエの飼育に命をかけている人がいるらしい.
地球規模の人口の爆発的増加に備え,動物性タンパク質確保のための昆虫食の研究が進んでいる.ただ,昆虫を直接人間が食うのは,抵抗もあって中々普及しないだろうとの見通しがある.むしろ,有望なのは,海産魚やブタの飼料としての昆虫類の活用である.例えば,マグロにイワシを与えて太らせるよりは,コオロギを食わせる方がエネルギー効率が良いのである.
このハエの養殖も同じ発想だが,この事業が面白いのは糞食性のハエの幼虫を用いていること,また,ハエに食わせた糞を肥料として再利用している点だ.牛や豚の飼育場から排出される糞なんぞはゴミ同然だから,それが有効活用できるとの意義も大きい.
まさに夢のような事業だ.こういう面白い人がいる限り,日本は安泰だな.
by nanamisuzuka
| 2018-06-25 18:14
| 文化昆虫学