2017年 01月 28日
「舌の根の乾かぬうちに」とはこの事 |
本日付朝日新聞より。
最近、沖縄の反基地闘争に関わる人々を徹底的にたたいた「ニュース女子」という番組がある。そして、その放送内容があまりに事実誤認だとして、反基地闘争側はもちろん、あらゆる団体から「ニュース女子」が非難されている。
当方は該当番組を見ていないし、見る予定もない。よって「ニュース女子」を徹底擁護するつもりもない。
ただ、あきれ果てたのは朝日新聞の社説である。朝日新聞が該当番組を徹底糾弾するのは容易に予想できる。そして、言論の自由がある以上、朝日新聞が攻撃の矛先を「ニュース女子」に向けることを批判するつもりは毛頭ない。
問題は朝日新聞の「ニュース女子」批判の論法である。本日付朝日新聞の社説によれば、「TV放送は周波数が限られ公共性が高いものだ。だから偏った報道は許されない」「『放送法』は意見が対立している問題については、多くの角度から論点を明らかにすることを求めているではないか」とある。
あのですね。日米安保改定にあたって、多くの民間ニュース番組があまりに改定反対の方向へ偏った報道をしたことに対し、「TV放送は政治的に中立であるべし」との放送法違反ではないか、との批判が寄せられたことは記憶に新しい。その時、朝日新聞は何を言っていたか。「放送法が求める政治的中立とは倫理規定に過ぎない。だから問題ない」との立場だったではないか。しかし、自分たちの考えとは真逆の放送をした番組制作会社に対しては、一転して放送法の順守を求める・・・・・。
これは酷すぎる。この社説を書いた人間に矜持と言うものはないのだろうか。
by nanamisuzuka
| 2017-01-28 13:09
| 時事ネタ