2017年 07月 29日
ハスとミドリガメ |
7月25日付朝日新聞投書欄.笹山城のお堀のミドリガメ駆除の後にハスの移植を手伝った小学生の投稿だ.文章は幼いけど,「外来種対策は人間がきちんと責任をもってやるべきだ」と述べており,中々しっかりした子供だ.
この小学生にどうのこうの言いたいわけではない.ミドリガメの駆除に反対なわけでもない.ただ,ハスは保全すべき希少種かと言う点が気になる.
角野康郎先生「日本水草図鑑」によれば,日本国内で見られるハスのほとんどは栽培品種の逸出だと言う.つまり生物学的には外来種である(たとえ国内外来種であったとしても).となると,見た目麗しい花を咲かせる外来種を守るために同じ外来種のミドリガメを駆除した,と言えなくもない.
農作物としてのハスを収穫するために,ミドリガメを駆除したのであれば何も考えることはないのだが.
by nanamisuzuka
| 2017-07-29 14:50
| 環境保全関係