2017年 07月 06日
見た目が良いのは得だねえ |
人は見た目で90%決まる.よく聞くキャッチフレーズだ.
で,7月2日付朝日新聞天声人語より.長野県富士見町のアツモリソウの保全に関する記事.
天声人語によると,町役場職員や住民が一体となった保護活動が展開されている.また,企業や高校も人工栽培に全面協力しているとある.
アツモリソウとは派手派手な野生ランだ.もちろん見た目麗しいことは言うまでもない.この天声人語を読んだ人の大半は「地域社会が一体となった希少種の保護活動だ.こういった活動を全国に広めていかねば」と思われるだろうが,ひねくれ者の当方は全く別の感想を抱いた.
住民や町役場に加え,なぜ企業の協力まで得られるか.それはアツモリソウが綺麗だからだ.ほかに理由なんぞない.この点はトキやコウノトリも同じ.「どのような希少種を優先して保護するか」の判断基準は見た目が90%である.そこに科学的合理性は存在しない.
種の保存法の対象種であるヤシャゲンゴロウの保護増殖事業には地元企業から1円もの寄付を貰っていないことが何よりの証拠である.
by nanamisuzuka
| 2017-07-06 18:19
| 環境保全関係