2017年 05月 20日
ドブネズミとヌートリア~動物愛護思想とはエエ加減なものなり |
5月14日付朝日新聞より.北海道のユルリ島,モユルリ島でドブネズミの根絶に成功したとの記事.
ふと気になって,「ドブネズミ 駆除反対」で検索してみた.しかし,動物愛護者による駆除反対ブログ等は一切ヒットせず.しかし,「ヌートリア 駆除反対」で検索すると,愛護者の「ヌートリア駆除すべからず」との発言は相当数見つかる.
ドブネズミもヌートリアも広い意味では同じネズミの仲間なんだが.動物愛護者はヌートリアの捕殺に対してギャアギャア文句をつけるけど,ドブネズミに対しては知らんぷりのようだ.不思議なもんだねえ.ヌートリア駆除反対論者は「人もヌートリアも同じ命だ」「外国から連れてこられたヌートリアに罪はない」とお題目のように唱えるが,なぜその理屈がドブネズミには適用されないのだろ(笑).
ヌートリアは癒し系のツラをしているので,愛護者が守ろうとする基準はようは見た目が可愛いか否かだけである.
人間は感情を持つ生物だ.別に理屈だけで生きているわけではない.「ドブネズミはどうでもエエが,ヌートリアは可愛い」と思う感情ごもっとも.人が感情的に両者の間に線を引くのは,個人の自由だ.
ただ,生態系および農林業被害防止のためのヌートリア駆除の論理的結論に対し,感情論では説得力はありませんよ,と言うだけの話である.
by nanamisuzuka
| 2017-05-20 18:20
| 環境保全関係