原発立県の住民が思う事 |
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2017年 05月 08日
自分は某学会の自然保護委員会委員である.そこで,某県某所における風力発電施設に関する問題提起がなされている(某,某ばっかりでスイマセンねえ.でも具体的場所を言うわけにはいかない). 自然保護委員会に提起された問題は良くある話だ.風力発電建設予定地は希少種にとって重要な生息地だから,建設すべからず.よって,学会として明確に建設反対の意見を表明すべしと言うものだ. 自分は現地の事情を知らない.ただ,原発立県に住む人間からすれば,この手の自然エネルギーに関する是非に対しては単純に判断を下せない.自然保護委員会で回覧された資料の一つである新聞記事には,某自然保護団体の「風力発電建設の適当な場所は他にもある.よって,ここに造ってはならない」とのコメントが掲載されていた. でも・・・・.この自然保護団体に「他の適当な場所」に心当たりはあるのだろうか?また,心当たりはあったとしても,そこでの建設に現実性があるのだろうか?こう言った疑問が払拭されない限り,自分としては「絶対反対!!」とは主張しにくい思いがある. 技術的に風力発電建設可能な場所がよそにあったとしても,そこでは採算が取れるのか.発電事業はボランティアではない.また,競輪場やラブホ,ゴルフ場やスキー場なら「そんなもんこの世にいらん」と切って捨てることはできても,形態,種類はともかく発電施設は絶対にこの世に必要な施設だ. 今回の風力発電施設の場合,「他に適当な土地はあるのだけれど,それでは国会議員の後援会の有力者にカネが落ちない.よって,次期選挙のために絶対に希少種生息場所に風車をおったてるのだ」などのふざけた理由があるなら,徹頭徹尾反対してやるんだがなあ. 現在,共通教育の授業で当方がしつこく生徒に繰り返していること.それは「開発側と保護側が開発 or ナッシングの原理論を戦わせてもムダ.文明を維持するには,どこかで両者が折り合いを付けなければならない」である.
by nanamisuzuka
| 2017-05-08 18:44
| 環境保全関係
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