2015年 02月 26日
脅威のコクチバス |
2月25日付朝日新聞福井版より.陸封型イトヨの南限分布地(国の天然記念物)である越前大野市の本願清水にコクチバスの稚魚が放流されたという記事.
コクチバスと共に本来生息していなかったヤマメも同時に見つかったという.現地の状況からして,清水(しょうず)の目の前にイトヨの資料館があることから,バサーが釣りができる環境ではない.となると,ど阿呆のバサーの愉快犯か,それともこれまたどこぞの阿呆が深く考えずにヤマメの稚魚を放流し,その中にコクチバスが混じっていたと考えるべきか.
いつぞや越前市の環境保全関係の会合で(何の会合だったかは忘れた),国や県レベルが無理なら,市町村の条例でバス釣りそのものを禁止することも検討せよと発言したことがある.
この記事を読み,ますますその思いを強くした.大野市九頭竜湖にはコクチバスが生息しているからだ.バス釣りそのものを禁止して,これ以上の拡散を防ぐこともありかもしれない.九頭竜湖からバサーを追い出してしまえば,バスを釣る人間がいなくなり,かえってバスが減らなくなるではないかとの反論も出てこようが,それは無視してよい.バサーが釣る程度の捕獲圧(しかも大半はリリースされる)は,個体群に何の影響も与えていないからだ.
by nanamisuzuka
| 2015-02-26 18:37
| 環境保全関係